iDeCo(イデコ)のメリット・デメリットを本音で解説|始める前に知っておきたい注意点も
老後資金づくりの強い味方として人気の「iDeCo(イデコ)」。
「節税になるって聞くけど、実際どうなの?」
「損する人もいるって本当?」
この記事では、iDeCoの本当のメリットとデメリットをわかりやすく解説します。
これから始める初心者の方でも、この記事を読めば「自分に向いているか」が判断できるようになります。
iDeCo(イデコ)とは?
iDeCoとは、個人型確定拠出年金(Individual-type Defined Contribution pension plan)の略。
毎月自分で掛金を積み立てて運用し、60歳以降に受け取る私的年金制度です。
💡特徴
- 掛金・運用益・受取時に税制優遇がある
- 金融機関(SBI証券・楽天証券など)で簡単に始められる
- 投資信託などから自分で運用商品を選べる
iDeCoのメリット【3つの本音】
✅ 1. 掛金が全額「所得控除」される(節税効果が大きい)
iDeCo最大のメリットがこれ。
毎月の掛金がまるごと所得控除になるため、所得税・住民税が軽くなります。
📘例:
年収500万円・掛金月2万円の場合
→ 年間で約3.6万円の節税効果(※税率18%の場合)
つまり、「運用しながら税金も減る」ダブルでお得な仕組みです。
✅ 2. 運用益が非課税で再投資される
通常、投資信託などで得た利益には約20%の税金がかかりますが、
iDeCoなら運用益も非課税でそのまま再投資できます。
長期運用になるため、複利効果が大きく働きます。
✅ 3. 老後資金を“強制的に”貯められる
60歳まで引き出せない仕組みなので、
「途中で使っちゃう」ことがなく、強制的な貯蓄効果があります。
結果的に、確実に老後資金が積み上がっていきます。
iDeCoのデメリット【3つの注意点】
⚠️ 1. 60歳まで引き出せない
途中でお金が必要になっても一切引き出せません。
そのため、「余裕資金」での運用が基本です。
⚠️ 2. 手数料がかかる
加入時・運用時・受取時に事務手数料が発生します。
(例:SBI証券なら月171円程度)
長期で見ると無視できないコストになります。
⚠️ 3. 元本保証ではない
選ぶ商品によっては元本割れのリスクもあります。
リスクを抑えたいなら、**元本確保型(定期預金・保険)**を選ぶのも選択肢。
iDeCoが向いている人・向かない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 安定収入があり、長期で資産を育てたい人 | 近いうちにお金が必要になる人 |
| 節税メリットを最大化したい人 | 転職・退職が多い人 |
| 老後資金をコツコツ貯めたい人 | 手数料を払いたくない人 |
iDeCoとつみたてNISAの違いも知っておこう
| 項目 | iDeCo | つみたてNISA |
|---|---|---|
| 引き出し | 60歳まで不可 | いつでもOK |
| 節税効果 | 掛金が全額所得控除 | 運用益のみ非課税 |
| 投資期間 | 原則60歳まで | 永年 |
| 向いている人 | 老後資金を目的とする人 | 中期〜長期の資産形成をしたい人 |
💡両方を組み合わせるのが最強。
「つみたてNISAで流動性」「iDeCoで節税」という使い分けがおすすめです。
まとめ|iDeCoは“節税+老後資金”の最強ツール。ただし使い方次第
- 節税・非課税・長期運用という3つのメリットは非常に大きい
- しかし「60歳まで引き出せない」という制約が最大のネック
- 無理のない金額から始めて、長く続けるのが成功のコツ
👉 「節税」と「老後資金づくり」を両立したい人には最適な制度です。
将来に備えて、まずは少額から始めてみましょう。

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